Report 2004〜軽井沢ミーティング2004 レポート〜

軽井沢マジック復活!
毎年恒例の「軽井沢ミーティング」は、今年で12回目。ロードスター15周年の今年も、キャッチフレーズは「笑顔。逢える。」。昨年崩れた「必ず晴れる」という伝説?は、めでたく復活!!。1250名740台の仲間が集い、たくさんの笑顔に逢えました。
スタッフも楽しんだもん勝ちの軽井沢
毎年お伝えしてますが、このイベントの主催者は、軽井沢ミーティング準備委員会という組織です。RCOJの主催ではありません問い合わせや参加申込の窓口をフルタイムで運営する必要があり、便宜上、RCOJ事務局がその業務を受託しています。
準備委員は、主に関東圏のロードスタークラブの有志16名。年明けから月1回のペースで埼玉県戸田市の文化会館に集まり、4月には現地での下見打合せを行ってきました。各委員が担当業務を持ち、当日はそれぞれの委員の仲間がその業務をこなします。それでも不足する人力は、一般参加者からのボランティアスタッフを募っています。のべ100名余りのボランティアのスタッフによって軽井沢ミーティングが運営されているのです。
これも何度かお伝えしてきましたが、軽井沢ミーティングでは、準備委員も含め、すべてのスタッフが一般参加者と同じ参加費を払ってます。もちろん委員やスタッフに人件費は一切支払われません。仕事で来ているわけではないからこそ、委員もスタッフも一般参加者と同じように楽しむことができるのです。誰かが誰かにサービスされて楽しませてもらうイベントではありません。イベントプログラムにいつもあるひとこと「楽しんだもん勝ち」がすべてです。
一般参加者よりちょっとだけ疲れるスタッフへのごほうびは、参加者の「楽しかったです。」「お疲れさま。」「来年も来ますよ。」というひと声と笑顔。既に10数名が来年の新スタッフに名乗りをあげてくれました。そういう人達がいる限り、軽井沢は軽井沢のまま、きっと長く続いていくはずです。
5月29日(土) 晴れ
例年、軽井沢ミーティング前日の土曜は、スタッフによるテント設営から始まります。しかし、テント設営は、指をはさんだり、支柱に頭をぶつけたり、と軽井沢で唯一スタッフがけがをしてきているイベント?なのです。雨であれば手をすべらせたり、後で風邪を引いたりと一層危険がいっぱい。その上、今年のテントは、本部テント2、コミュニケーションスペーステント21、SHOP用テント24の計47張りとなり昨年よりまた増。これまでは小さなけがで済んでいるけれど、そろそろリスク回避を、とレンタル品すべてをお願いしているダスキンレントオール高崎店さんへ設営業務すべての外注を委員会で決定しました。
事前に「スタッフの達成感が減るんじゃないの?(笑)」という声もありましたが、到着時には7割方テントが立ち上がっていて、嬉しさの方が大(笑)。テント位置の指示のために朝から来ていたレイアウト担当のスタッフも、日陰で休みながら「やっぱりプロは早いわ」「安心だし、気も楽だし、正解でしょう」と話してました。
レイアウト上の大きな変更もありました。子供のためのエアドームや巨大すべり台がある「わくわくランド」が、通りに面した第2駐車場から会場内に移設され、SHOPテントとともにメインスペースも押し出される形となり、駐車可能台数も約50台減。事前にわくわくランド側と交渉し、参加者の子供たちは入場料無料で使用できるようになりました。また、駐車台数は第2駐車場200台の使用が可能となったので問題なし。本部の裏にそびえる高さ10mのすべり台は、最初は違和感がありましたが、子供を自由に遊ばせて自分もゆっくり見て回れました、という人もいて、家族連れには大好評でした。めでたしめでたし。

設営が着々と進む中、会場では朝9時からコマ図ラリーの受付が始まっていて、10時から順次スタートしていきます。今年は参加21台。毎年、参加者が楽しめるコース設定を考えるため、スタッフも事前に何度も走って、実は一番楽しんでる?。結果は、小谷田くん組が優勝、おめでとう。常連の鈴木登志子さん組が3位、おめでとう。担当の小池さんのメンバーズボイスの投稿も参照ください。

12時過ぎ、昨年ケロリン号で注目を集めた本橋くんが、フロントリアのバンパーをアストンマーチン風にモディファイしたクーペで登場。近づく姿も「おおっ」と言わせるかっこよさ。会場に散らばっていた参加者が一気に集まってきて注目の的。ケロリン号はかっこよさより「呆れられた」感じ(笑)でしたが、今回は皆が「かっこいい」と口を揃え、突貫作業で苦労した本人も「いやあ、うれしいなあ」と得意満面。

午後はテントで、「リミテッドロードスターを考える会」。マツダの次期ロードスターのチーフデザイナー中牟田さん、開発副主査の山本さん、マーケティング部空閑(くが)さんと、E&T の札場さん、中野さんを囲んで意見交換。 こんな限定車が欲しいという話はそこそこに、やっぱり気になるのは次のロードスター。中牟田さんによるデザインはもう決まっていて、開発もかなりの段階まで進んでいるので、参加者からの厳しいツッコミに。「かんべんしてください(笑)」のコメントが多かったよう。参加者の要望に対して、「私たちもよーくわかってます(笑)」と言ってるようなうなずきに、期待はふくらみます。
懇談の後は、50名位の参加者が、駐車場内で話題のターボとクーペに試乗。会場の状況が当日まで不明だったこともあり、直前にコース設定。参加者はそれぞれの乗り味を味わえたようでよかったのですが、タイヤを鳴らさない、速度も抑えるという事前の注意は、聞いてなかった?人が何人かいたり、会場から出入りするロードスター達との交差もあったりで、ハラハラドキドキ、個人的に久々に胃の痛いイベントでした。おかげで?、最後に私だけ撮影のためと称してTSコンセプトの試乗させていただきました(笑)。ジャーナリストの試乗用に吸排気とコンピュータをいじってあったその走りは、いい胃薬となりました(笑)。

土曜の会場は、のんびりムードで、イベントと無関係に気の向くままに軽井沢の街中を見て回って戻ってきたり、車を置いてショッピングモールにでかけたり、ずっとオープンで走ってきて、タンクトップとシートベルトの形に日焼けした人も一休みしてたりして、日曜とは一味違う雰囲気も味わえます。

軽井沢プリンスホテル西館では、フロント前の特設受付で宿泊者220名余がチェックイン。宿泊のメインとなる部屋は8人用のコテージです。きれいなログハウスの1戸建ての中は、中央のリビングルームを囲む形で、それぞれにバストイレ付きのツインルーム4部屋があり、プライバシーは確保できます…と、文章で説明しても、なかなかイメージが湧きにくいようで、参加者のアンケートに「初めて泊まりましたが、コテージが想像より全然きれいでよかったです」というコメントがありました。来年は案内の紙面に図面を掲載しますので、ぜひ一考を。
19時からのパーティは、約230人が参加。今年もテーブルを禁煙、喫煙の希望に沿って、事務局で事前に決定、案内済み。今年はバイキング形式から、テーブルごとに大皿で料理をサーブしてもらう形に改善。料理を取りに行って並んだりしなくてよくなり、家族連れからは特に好評でした。マツダスタッフにおなじみロードスター生みの親の一人、福田サンの挨拶とマツダの山本さんの乾杯の音頭でパーティスタート。まずは、司会の実行委員長瓦井くんが、新婚のスタッフ古山くんをステージに呼び出し。突然の指名で緊張の挨拶もまたいいものです。現在はマツダE&T顧問の福田サンは、毎年、奥さんと広島から自走参加。今年も昨年の軽井沢で賞品となった、オーナーと車の直筆の絵や、奥さんとの合作の日傘やクッションをたくさん持ってきてくれました。マツダデザイン部からは、初代ロードスターと「息吹」のアイデアスケッチのプレゼントがあり、それぞれ仲沢くんと事務局スタッフ中野くんの奥さんが獲得。奥さんは、ちょうど新しい命の「息吹」も感じる妊娠5ヶ月で、「息吹」のスケッチがきっと元気な子の誕生につながることでしょう。
そんなこんなで、パーティは終了。その後は、マツダスタッフと共に、コテージを10カ所以上訪問。質問や要望をたくさん聞いて歩きました。そこで感じたことのひとつに、NBに乗り換えなかったNAオーナー達の期待がありました。20代でがんばってNAを買った人たちも30代半ばにさしかかり、自分のNAへの愛着は一層深まり、一層大事にしなければならない時期。少しだけお金に余裕もできて、それでも今からNBを買うのもいかがなものか、かといって他に欲しい車がない、とくれば、おのずと新型に期待せざるをえない…という声でした。納得。期待して待ちましょう。宴会は、それぞれ楽しんだよう。
5月30日(日) 晴れ<
翌朝、部屋のカーテンを開けると、ピーカン。晴れるとスタッフの足取りも軽く、朝7時に会場に集合。ホテルの朝食バイキングは6時30分からなので、急いで食べてくるか、もっと早いスタッフは、前夜のうちに朝食券をホテル側に渡してサンドイッチボックスを頼んであり、一段落してから会場で食べます。どちらもご苦労さまです。
軽井沢FMも放送開始。今年はいつも司会をお願いしている鈴木学さんが来れず、吉田さんと浜島さんの2人体制。吉田さんは普段、サーキットの実況放送もされてる方ですがラジオのしゃべりは初めてで、楽しんでいたようです。
7時から7時30分は、混乱を避けるために、まずSHOP関係車の入場。毎年遅れてくるSHOPさんがいくつかあり、一般車の駐車誘導と交錯してスタッフが苦労しています。時間を守って、遅れずに来て欲しいもの。

予定の8時30分より45分前に開場。先着車の待機スペースの車から入場。手慣れた受付スタッフにボランティア20名位が加わり、スムースな場内誘導で渋滞もなかったのですが、今年はチケット忘れの参加者が増え、その対応に手間取ったりしました。来年の改善項目。8時40分には第一駐車場約620台が埋まり、第2駐車場への誘導開始。最終的には、740台余りが駐車完了。
10:00開会式スタート。やっぱり青空の下での開会宣言はいいです。
軽井沢ミーティングの、子供の数は毎年増加。アトラクションのひとつめは、おなじみペダルカーによるレース。1歳から5歳まで30名が参加。2歳まではエキジビジョンレース。今年も泣いていやがる子供をなだめながら車を押す親の笑顔が、印象的。3歳以上のレースも子供より、親が真剣。でも親の心、子知らず?ゴールとは違う方向にこいでいってしまう子や、途中で飽きちゃう子、緊張で凍ってしまう子などなど、参加賞のお菓子詰め合わせをもらうときは皆笑顔で、わかりやすくていいです(笑)。優勝は安達さんの息子ゆう君5歳。5歳だと来年は出場できないので、最後のチャンスでした。おめでとう。この後、子供たちは、わくわくランドで存分に遊んだよう。
ペダルカーレース後は、救急救命法のデモンストレーション。軽井沢消防署の協力で、3年前から指導コーナーを設置していましす。応急処置や人工呼吸法のデモンストレーションに集まる参加者も、毎年増えてます。子供の人形は1日中、お母さん達に1番人気。万が一はもちろんない方がいいのだけれど、子供への愛を感じますね。
12時前から、昼食の配付スタート。12時半に、スキーセンターの屋上からの集合撮影。Road&Ster誌、AiR誌に続き会報のための撮影が無事終了。毎年、アンケートの一番面白かったものに「集合写真」と書く人たちがいて、きっと一体感がいいんだろうなあ、と思ったりします。
午後のコミュニケーションテント内では、マツダスタッフによるトークショー。前日にも増して、テント内が満席になるほどの参加者に囲まれ、次期ロードスターについても、一層厳しくツッコマれたようです(笑)。新型は早ければ来年の軽井沢の頃にはデザインは判明してるかも。新しい仲間に会えることを楽しみに待ちたいですね。
その後は、これまた恒例のチャリティオークション。売上を福祉関係に寄付すべく、主に参加SHOPさんからパーツやグッズを提供してもらいました。ものによってはほとんど定価近くまでせりあがるのもチャリティならでは。今年のチャリティ総額は54,500円。4回分の累計は約360,000円になってます。活用方法の提案があれば事務局まで。
その後のアンケートによる抽選会、じゃんけん大会でお土産をもらえたたくさんの方々、おめでとう。
閉会式も無事終了。テント撤収もダスキンさんにお願いしたため、朝の誘導スタッフは出口近辺で見送り。参加者からの「お疲れさまです」「また来年」のひとことが、嬉しいひととき。撤収作業がない分、スタッフも早めに集まって記念撮影。みな日焼けで赤黒い顔顔顔。ほんとにお疲れ様でした。
来年も軽井沢は、5月の最終週末(5月28日〜29日)です。今からスケジュール調整を。

そうです。来年もまた、「笑顔。逢える。」