Report 2007〜軽井沢ミーティング2007 レポート〜

ノウハウの蓄積
毎年春のロードスター最大規模イベント「軽井沢ミーティング」。主催者、軽井沢ミーティング実行委員会の、今年初の打合せは1月。昨年の反省会で、来年は会場内のレイアウトを変更しよう!という話が出ていましたが、それも7ヶ月前のこと。「で、どういうレイアウトにする?」「ところで、どういう理由、目的でレイアウト変更するんだっけ?」「変えなくてもいいんじゃない?変えなきゃいけないわけじゃないよね?」「いろいろ考えても、ベターな案ってないよね〜」「去年のままでいい人、挙手!」ということで、結局、いつも通りということでスタート…やっぱり長年のノウハウで熟成されたベースとなるものはそう簡単にはゆらがないのです。でもディテールの反省に伴い、変えるべきものにもノウハウが活かされます。
新提案「禁酒、禁煙」
今年の新提案は、「禁酒、禁煙」。喫煙スタッフからは「自分がたばこやめたらこれだよ(笑)」と言われましたが、そういうわけではなく(笑)。前年の子供の横での歩行喫煙、閉会後の会場内に捨てられている吸い殻の多さ、そして参加者からの「クルマのイベントなのに場内でお酒を飲んでるのはいかがなものか」という指摘もあり、決定。喫煙は自車内、または喫煙所で、ようするに灰皿が確実にあるところで、止まってということです。「お酒は自己責任では?」という声もありましたが、飲酒状態で帰路に事故ったら、必ずイベントそのものの責任が問われることになるでしょう。そんなことで中止になってしまうのはあまりに寂しいことです。ということで、ルール化。結果的に、参加者のアンケートにも、「禁酒禁煙よかった」という声が多く、今後も継続することになりました。
最多事前申し込み数
告知は、徐々に充実してきた公式HPと会報同封の案内。でも、仲間やクラブ、そしてネットも含めた口コミが、一番告知力があります。今年のイベント認知経路は、口コミ45%、公式HP27%、会報同封案内15%…というアンケートの結果でした。そんなこんなで、事前申込締切日までには、史上最多の約1200人の申込が到着しました。
当日晴れたら1500人の大台だね、と話しつつも、淡々と議事を進める実行委員会。もともと、数が目的ではないからです。年を重ねるほど、量よりも質。でもいわゆる上質、高品質を目指しているわけでもなく、質がさがらないようにするためには努力するというスタンスなのです。自然体で、来た人が楽しめること、その笑顔の輪の中にいたい、それだけです。
5月26日(土)晴れ
●会場準備…の前に事件発生
土曜の朝のスケジュールは、こんな感じで進みます。
8時00分:コマ図スタッフ集合 ダスキン立ちあい。
9時00分〜9時30分:コマ図受付 > 10時00分〜11時40分:コマ図スタート 2分毎50台の場合
9時30分:一部スタッフ集合 ダスキンスタッフに、テント、テーブル、椅子配置指示。
10時30分:残スタッフ集合
ということで、10時30分に間に合うように8時に出発…のつもりが7時前に事務局の電話がなりました。茨城からダスキンスタッフへの指示のために、早めに軽井沢に向かっていた実行委員の古山くん(92年式NA6)と助手席の高橋くん。「オーバーヒートしちゃいました」「へ?」と飛び起き、ばたばたと情報把握。ディーラーまで自走。1人でも指示のために現地へ、と実行委員長瓦井くんが先に高橋くんをピックアップ。その後古山くんをピックアップして軽井沢へ。11時30分に現地着。既に他の委員には一部始終が伝わっていて、みなが笑顔で「おつかれさまで〜す」。もう一日分の仕事が終わった気分(笑)。
ヒートの原因は、ヒーターホースの亀裂からの水もれ。普段チョイ乗り程度では問題にならなかったものが、久しぶりの長距離で高速連続走行で圧力がかかったために破れたわけです。「そろそろ、こういうトラブルも想定しないとなあ」「クルマも古くなってきたし」「広島の20周年ミーティングとか、途中でいったい何台とまるやら、思いやられる」と、ひとしきり盛り上がりました((笑)えないです。明日は我が身?)。

●コマ図、粘土の会
ダスキンレントオール高崎店さんのスタッフによるテント設営が着々と進む中、会場ではコマ図ラリーが順次スタートしていったようです。今年は参加23台。毎年、参加者が楽しめるコース設定を、地元の実行委員小池さんを中心に、楽しみながら考えています。常連さんもいます。軽井沢の一味違う楽しみ方、未経験の方はお試しを。
午後からは、スキーセンターの2Fで「粘土でNCの限定車を作ろうの会」開催。到着したばかりのマツダスタッフも参加、中牟田チーフデザイナーが、めったに触らない粘土でつくる限定車は、そのままマイナーチェンジかモデルチェンジのデザインか?と注目されましたが、トノカバーとリトラクタブル風ライトという、個人的趣味のモディファイでお茶を濁されました(笑)。

●パーティ〜コテージ
軽井沢プリンスホテル西館では、フロント前の特設受付で例年通り、宿泊者240名余の受付。毎年この受付の前も、一年ぶりに会う人達が旧交をあたためあう、ミニミーティング会場になります。
19時からのパーティは、大人約200人が参加。司会進行は、後藤さんと片桐美鈴さんと佐々木さん。今年参加してくれたマツダスタッフは、6名(敬称略)。貴島さんはカナダに出張中で参加できず、でも…後出。
 プログラム開発推進本部プログラムマネージャー 山口 宗則
 デザイン本部チーフデザイナー 中牟田 泰
 商品ブランドマーケティング部 山見 清悟
 マツダE&T商品ビジネス企画部 主査Gr.主幹 札場 大久
 マツダE&T商品ビジネス企画部 主査Gr.主任 木村 智之
 マツダE&T商品ビジネス企画部 主査Gr. 田中 健二
実行委員長挨拶、マツダスタッフ挨拶に引き続き、実行委員がステージ上で紹介され、川本さんの音頭で乾杯、コマ図ラリーの表彰と進行していきます。実行委員でもある武藤さんは、前日入籍した奥さんと一緒にステージに上がり、Just Married賞のプレゼント贈呈。おめでとう。翌日も本部テントでのPA業務を2人でやってくれてました。
途中で、私の携帯が鳴って、見ると妙な番号表示。「もしもし。カナダの貴島ですが」…サプライズ!。現地は夜中なのに、わざわざこの時間まで待って電話いただきました。国際通話なので会話の間が長くなってしまう、その間に、会場内にマイクで貴島さんからのあいさつを伝達。まるで同時通訳(笑)。こんなふうにユーザーとの交流を大事にする作り手の気持ちは、ほんとうにありがたいことです。
毎年、奥さんと広島から自走参加される福田サンもそんなロードスター作り手の一人。今年も奥さんとの合作で暖簾、日傘、クッションなどをたくさん持ってきてくれました。昨年、抽選で「福田さんに愛車の絵を描いてもらう権」を獲得した方々にも、原画がプレゼントされました。
マツダからのデザイン画のプレゼント争奪は中牟田さんとのじゃんけんで盛り上がり。子供たちだけのじゃんけん大会も。
そんなこんなで、パーティは終了。その後は各コテージでいつもどおりの盛り上がり。とはいえ、毎年徐々に、お開き時間が早くなってきてます。いっぱい話したら、さくっと寝て、早起きして、またいっぱい楽しむ、健康的です。

5月27日(日)前日同様の晴れ<
●早朝の軽井沢マジック
当日朝は、いつもどおり事務局は、急いで朝食を済ませて、SHOPとして朝7時に会場入りします。
ちなみに、日曜朝のスタッフのスケジュールは下記。
 5時40分:受付スタッフが会場入り
 6時30分:受付担当ボランティアスタッフ集合〜リハーサル。
 6時45分:誘導担当ボランティアスタッフ集合〜説明〜持ち場へ。
 6時50分〜7時20分:SHOP入場
一般参加車の入場との交錯、混乱を避けるために、7時20分までにSHOP関係車の入場、積載車の退場を終えます。出店SHOPさんにも、時間厳守をお願いしています。ボランティアスタッフの入場誘導体制が整うと、実行委員のトランシーバに「準備OK」の声が飛び交い、開場となります。
ずっとプログラムには「8時30分開場」と記載してきました。実際の開場時間を公表してしまうと、必ずその時間よりも早く来る参加者が増えて、公道上の停車、渋滞が発生する可能性があったからです。また、プログラムでは、開場時間前はホテル駐車場で待機することをすすめてきました。実際には、第1駐車場の一部と第2駐車場を待機所として使用し、早く来た車両は一度そちらに入り、開場後に一旦公道に出て第1駐車場のゲートからの入場という形になっていました。ちなみに2006年の開場は、7時32分。8時35分には第一駐車場約620台が埋まり、第2駐車場への誘導開始。9時15分に第2駐車場〈一般車含め250台)も埋まり、第3駐車場への誘導となっていました。
スタッフの今年の事前予想は、「7時25分に開ければ、あとは昨年同様に進行するだろう」というもの。しかし、その予想は甘過ぎました。
7時に会場に到着する際、第2駐車場の待機車列を眺めると…え?なんで、もう2列になってるの!?。これはまずい、と、トランシーバーを持って第2駐車場へ。1列50台くらいのその待機列は、既に4列になりつつあります。トランシーバーからは、担当スタッフの危機感が伝わってきます。大量待機の原因は、ネット上での口コミでした。7時にゲートを開けるらしい、という噂が流れたとのこと。そのため7時集合をよびかけたネット上のグループがいくつもあり、その公開掲示板を見ていた個人の方々も、その時間を目指して来場し…、ということでした。
この日は、ショップさんの入場も遅れ気味で、はやくゲートを開けたいスタッフはやきもき。それでも史上最も早い7時26分に入場開始。第2駐車場の待機車両を一旦全部出して空(から)にするために、その後の到着車両は第3駐車場を待機場にするよう、公道側のスタッフに指示が飛びます。入場も進みますが、その後の参加車の列も増え続け…何度か公道上の渋滞が駅の近くまで伸び、胃が痛くなります。公開している開場時間の3分後の8時33分には第1駐車場満車、第2駐車場への誘導開始。9時5分頃には、第2駐車場も満車、第3駐車場へ誘導開始となりました。
想定外の混乱の中、蓄積してきたノウハウによって臨機応変な判断、指示があり、危機を乗り越えたことも、軽井沢マジックでした。そのマジックを支えてくれたのが、早朝から50名近くが集まってくれたボランティアスタッフ。地元のクラブ、ヴェローチェコンパーニョやケーアンドスターは10名前後の仲間でチームワークを見せてくれました。感謝です。また、個人で手伝いに来てくれた方々にも感謝です。今年の朝の混乱は、皆さんがいなかったら乗りきれませんでした。ほんとにありがとう。

運営協力スタッフ(順不同):ボランティアスタッフに支えられて、軽井沢ミーティングが成り立っています。
コマ図ラリー:加藤 誠、栗原芳基、小池つる子
粘土で作ろうの会:萩原圭太
ホテルチェックイン:川本裕之、高橋昭文、丹羽直彦、森 基成、及川弘秋、田島孝彦、久我敏徳、村井一彦、山崎一行、山田昭典、佐久間広宣、平野直美、平野遊理
ウェルカムパーティ:後藤恭行、片桐美鈴、佐々木辰雄
日曜受付:堤 一貴、横沢慎一、横沢尚美、平野正幸、大内 史、鈴木広信、永山直人、永山幸恵、村井尚大、青木克一、池上優一、原田正子、浅見洋子
駐車誘導:横堀知明、桐渕浩之、山口泰史、山村 修、天沼重明、水村哲、正田哲雄、益子佳三、石岡正明、矢島健司、松原隆行、深津貴久、冨岡孝一、小林理沙、 大野晴之、大桶英夫、大桶美幸、相沢重信、齋藤 誠、藤間利一、富沢 茂、河西博幸、大淵高志、夏目眞孝、小平義和、長谷川浪次郎、飯泉隆史、小島洋一、須田佐智子、榊原節也、生駒孝雄、清水弘義、小野敦史、羽鳥和哉、萩原明典、橋本信二、金井清次、小島識史、小島優子、松本不二雄、澤井真一、清水弘義
ペダルカーレース:久保健史、渡部洋己、佐藤信義、仲沢卓志、仲沢由美、塚田英治、田中淳一、鳥ノ海 宙、小野寺好雄、川本拡則、林 真由美
上記の他にも当日、自主的に手伝ってくれた方々を含めると、合計約100名。もちろん参加者として楽しみ、他の参加者の楽しみのために動くことも楽しみたい、そんな気持ちのスタッフが、今年も軽井沢を支えてくれました。ありがとうございました。

<2008年の軽井沢の入場方法について>
第一駐車場にとめたいがために、早く来場する人達の気持ちもわかります。けれどこのままでは、来年の口コミ情報は、6時開場になるかもしれません。そうるとスタッフの集合時間は5時?と、キリがなくなります。当日の本部テント内では、既に実行委員の間でも来年はどうする?という話も出て、反省会でもアイデア出しがありました。
「事前申し込み(入金も)先着順に600台までを、第一駐車場の駐車権利付きにする」というアイデアがあります。権利確保してあれば、安心してゆっくり来れます。時間を決めて仲間で並べてとめることもできそうです。また、先着600台に間に合わなかった方と、当日参加の方のゲートを第2,第3駐車場への通路とすることで、ゲートを分けることができ、ゲートでの混乱による渋滞も避けられるのでは、と考えたりしています。ロードスターを愛する仲間が楽しむイベントです。ご意見があれば、事務局までE-mailください。

●ちょっと人が多いけれどいつもどおりの軽井沢
たくさんのロードスターが入場を終え、強い日差しが降り注ぐ中、10時から、吉田さんと浜島さんの司会で、開会式スタート。実行委員長の開会宣言、マツダスタッフからの挨拶、禁酒禁煙の注意事項連絡の後、ボランティアスタッフにステージ前に集合してもらって紹介。たくさんのねぎらいの拍手がうれしかったです。
開会式後は、一番人気アトラクション。おなじみペダルカーによる0歳から5歳まで40名近くによるレースです。2歳まではエキジビジョン。観客も見守る親達も、笑顔で見守れる緊張感のないレース(笑)。事前に作成した出走リストに沿って、担当スタッフが手際よく進行。今年のアンケートでも一番人気でした。
11時30分からチャリティオークション。主に参加SHOPさんから提供いただいた大物パーツを、オークション形式で競り落とします。定価に近いところまで価格が上がることもありますが、それもチャリティ。今年の総額は110,000円。ご協力感謝します。
12時前から、昼食の配付スタート。12時過ぎに、スキーセンターの屋上からの集合撮影。
13時からは、マツダスタッフによるトーク。持ち込んだ展示車両は、まだまだ話題のRHTのVSグレードと、出たばかりのMazdaSpeed M'z Tuneの2台。RHTの電動トップは、まだまだ初めて見る人もいて、注目されてました。

結局、参加数は史上最多の1520名(注:大人だけです。子供たちを入れると1600超)。会場内のロードスターは982台。今年も実行委員長がカウンター片手に会場内をくまなく歩いて数えた台数の内訳は、NAが613台(昨年579台)、NBが253台(258台)、クーペ9台(4台)、NCは86台(69台)、NC-RHTが21台。NCがまた一段と増えて100台超。マツダスタッフも「増えてる増えてる」と喜んでいました。
閉会式も無事終了。出口近辺で見送るスタッフには、参加者からの「ありがとう」「お疲れさま〜」「じゃあまた来年」の声が嬉しいひととき。ゴミ拾いをしながら見送るスタッフもいますが、分煙のおかげか、駐車場の吸い殻もほとんどみかけなかったとのこと、嬉しいことです。もうひとつ、参加者のアンケートに、「ミーティング最後にゴミ拾いを呼びかけては?」という提案がありました。委員会でも全会一致で「採用!(笑)」。来年は皆さんもご協力を。

半分くらい退出した後も、名残を惜しむように、会場内のクルマはなかなか減りません。最近は、同じボディカラーどうしで声をかけあって、一列に並べ直して写真を撮ったりする人達も。こんなことができるのもイベントのよいところ。日が傾く頃になって、「じゃあまた来年ここで」、そんな言葉を交わして会場を後にしていきました。
今年の軽井沢は、たくさんの日焼けした笑顔に逢えました。

来年2008年の軽井沢は、5月24〜25日です。今からスケジュール調整を。

来年もまた、「笑顔。逢える。」
2007参加者アンケート(回答総数892名)結果を一部紹介
○初参加の割合:33%(昨年31%)
○1人で参加した方:153名
○過去1年のイベントは、軽井沢のみに参加:55%
○「面白かったもの」1〜5位は下記
 1. ペダルカー:216名
 2. フリマ:91名
 3. ショップ:78名
 4. たくさんのロードスター:77名
 5. すべて、雰囲気:65名
○「意見要望」の1〜5位は下記
 1. 感動、楽しかった、来てよかった:121名
 2. スタッフおつかれさま、ありがとう:111名
 3. 来年も参加したい:55名
 4. いつまでも、長く続けて:50名
 5. ロードスターだらけでびっくりした:37名
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