Report 2020〜軽井沢ミーティング2020 レポート〜

28回目の軽井沢は、長い歴史の中で、初の延期開催となりました。28年間、たくさんの紆余曲折、課題〜解決を何度も継続して、雨でも決行してきたのに、今回は太刀打ちできず。苦笑。

●第5回実行委員会会議
4月19日には、オンライン会議で5月30〜31日の中止と、10月24〜25日への延期(9月中旬に再度開催可否を判断)を決定し、サイトで公表しました。合わせて、一旦4月16日で締め切っていた駐車券応募は、すでに届いた分は有効として、8月31日まで、締め切りを延長しました。実はその2日後に、軽井沢プリンスホテルが5月31日までの全施設封鎖を発表。我々が開催を模索し続けたとしても、5月開催は物理的に無理でした。その後、ちょっとでかけた軽井沢は、アウトレットも閉店中で、あまりにも静かでした(苦笑)。
延期決定に至るまでに、実行委員会内でも年内中止か延期かで意見が分かれました。つくづく、今回の感染症騒ぎが、人それぞれの価値観をあらわにし、生き方や仕事、人間関係にまで大きな影響を与えたことに驚きました。良い悪いではなく、わかりあえないコトの存在も。それでも、20数年一緒にやってきた仲間がこんなことで離れるわけもなく、お互いの役割、存在に感謝とリスペクトをもって、今年、そして来年、再来年につなげていくための話ができたことは、嬉しいことでした。

●第6回実行委員会会議
延期決定後の次の打ち合わせは2ヶ月半あとの7月5日に、オンラインで。そこでは、開催の場合も、土曜のコマ図と日曜のミーティングのみとすることを決定。7月23日から開催予定の「2020Roadster展」の対策を参考に、対策を検討し始めました。

●第7回実行委員会会議
8月2日はRoadster展開催中の横浜R&Dセンターのホールを借りて3月以来の対面会議。駐車枠数の抑制による参加人数の抑制、駐車券保有者だけが事前参加申込が可能。当日参加は不可。ステージは無くし、休憩テントは増やし、ペダルカー無し、エア遊具も無し、集合写真も無し、開会とかトークとかはFMと場内放送のみ、など、いろいろ具体策を検討しました。

●第8回実行委員会会議
9月6日は、現地にて駐車券の抽選会。8月末の締め切りまでで、応募は1,419台。850台の枠に対して、キャンセルを見込んで950台を当選としました。昨年とほぼ同じ3台に1台が落選という比率に。抽選後、駐車場別に五十音順に整理する作業の合間に、今年にお弁当メニューの試食を兼ねて朝食。コマ図ラリーのスタッフ高山さんが朝、お弁当屋さん「登利平」から20個弱、買ってきてくれました。ありがとう。新メニュー「上州麦豚炙り焼き弁当も美味でした(笑)。最終開催可否決定の9月15日夜のオンライン会議です。それまでに、軽井沢観光協会と、1,000人以上のイベント開催時は事前に相談を、とサイトに記載している長野県にも対策を提示して開催を相談しようということになりました。その日の午後は、「熊野皇大神社」へ恒例の晴天祈願に。2008〜2011年の4年連続の雨から、もう神頼みしかないっ、と2012年4月に晴天祈願のお祓いに行き、以来驚くべきことに、2019年まで8年連続で晴れ。時期は変わりましたが、9年連続を実行委員全員でお祈りしました。
その後、数日で相談資料も作成。観光協会には了解を得て、9月15日夕方に長野県からも「いただいた書類等に従って感染防止策を徹底のうえで、開催していただきたいと思います。」というメールが届き、軽井沢プリンスホテルさんにも報告。お墨付きが揃ったところで、開催決定となりました。
9月16日に返信ハガキに当選駐車券、落選のご案内をプリントし、24時に郵便局ポストに投函。公式サイトでも「開催」の告知を開始しました。9月23日からは、全対策も掲載し、参加者への周知を図りました。
9月25日夜から、人の参加申し込みを受け付け開始。10月5日の締め切りまで、続々届く参加申し込み書の通信欄には、こんな声も。
「未曾有の新型コロナ禍の状況の中の、ロードスターミーティングの魅力「オープン・幸せ・笑顔・会える・絆」が今年は途切れると諦めていました。関係者の勇気ある開催の決断に感謝申し上げます。三密対策をきっちり行って参加させて頂きますので、当日、宜しくお願い致します。」
「今年はコロナ禍の影響で開催が危ぶまれましたが、主催者様ならび関係者の皆様の尽力により開催される事を感謝致します。スムーズに運営できるように心掛けますので何卒よろしくお願い申し上げます。」
なんのため、誰のために、開催に向けた努力をするのか、を考えよう、と、実行委員会の打ち合わせでも何度も口にしてきましたが、こういう声で報われます。
10月6日には、マツダ本社からの出張参加者も決定。大企業として、9月までは出張全面禁止の措置もあったりしましたが、10月からはやや緩和。結果的にこのタイミングでよかったです。人気の100周年記念仕様車の展示も決定。実際には、すでに100周年車が3台ほど参加することも判明していましたが、じっくり実車を見て開発の想いも聞けるのはよいことです。
 デザイン本部 副本部長 中山雅
 商品本部 主査 斎藤茂樹
 商品本部 山口宗則
 カスサ本部 リージョン商品推進部 西岡勝則
 グロマ本部 杉本学
 国内営業本部 ブランド推進 森陽平

●第9回実行委員会会議
10月11日夜、オンラインで会場レイアウト、対策関係の最終確認。準備、購入が必要なものをここでチェック。サイン看板類の追加のみで、ほぼ問題なし。事務局には既に、プログラム、チケット、チェックシート、食券、ステッカーが揃っていて、一人分ずつ組む作業を朝5時までやりました。
翌日は、封筒印刷、受理書印刷、折り作業後、封入着手。10月13日、一気に発送を済ませました。
軽井沢ミーティング2020の感染拡大防止対策などについて
軽井沢ミーティング実行委員会が、開催に向けて検討を重ね、当日までに実施する対策をまとめて掲載しています。
軽井沢観光協会様、長野県危機管理部消防課新型コロナウイルス感染症対策室に了解いただいた内容に、いくつかの対策を追加しています。
当日までの間に、より対策を強化する方向での変更、追加の可能性もありますので、ご了解ください。
参加者の方々にはご理解、ご協力をお願いします。
  1. 参加者全員に、厚生労働省によるアプリ「COCOA」のダウンロード利用を強く推奨します。

  2. 例年、前日に開催している前夜祭は開催せず、プリンスホテルでの前泊の案内も致しません。
  3. 駐車可能台数を昨年の1,070台から(第1駐車場600台+第2駐車場250台)850台に減らし、駐車券を発行しました。
  4. 参加人数は、昨年の2,200名から、下記4.5.6.の施策によって、約50%に抑制します。
  5. 今年は当日参加は、一切できません。当日朝の会場で、参加者の氏名住所連絡先を把握するためのスタッフの接触を極力避けるためです。
  6. 今年の参加には事前申し込み(3,500円/名。昼食付き)によるチケット入手が必須となります。4.5.により主催者は、全参加者の氏名連絡先を把握でき、必要な場合に連絡するなどのリスク管理も可能になります。
  7. 事前参加の申し込みができるのは、駐車券が当選した車両で来場する運転者と同乗者のみです。申込時には駐車券のシリアルナンバーが必要です。
  8. 人の事前参加申し込みは、9月25日〜10月5日の間、当サイトにて受付ます。
  9. 2020限定 返金規定:感染拡大などの状況によって、国、自治体、会場などからのなんらかの宣言、要請があった場合、主催者はミーティング開催を中止することがあります。例年は中止の場合も参加費は一切返金いたしませんが、今年2020年に限り、中止決定時期によって、参加費3,500円の一部を返金いたします。
    1. 9月25日〜10月5日の間に中止決定した場合:中止決定とともに参加費振込口座を閉鎖します。口座閉鎖前に入金いただいた方に、2,000円を郵便為替で返金します。2020の参加者ステッカーと共に10月16日頃に送付します。
    2. 10月6日〜10月12日の間に中止決定した場合:1,000円を郵便為替で返金します。10月16日頃にチケット、プログラム、ステッカーと共に送付します。
    3. 10月13日以降当日までに中止決定した場合:感染症、荒天、地震、風水害、事件、事故等不可抗力等、理由の如何を問わず、返金いたしません。
  10. 参加者の場内でのマスク着用を必須とします。
  11. アルコール消毒ボトルを場内各所に設置します。25日朝は、車両で入場し駐車位置で、車両から降りる前に両手へのスタッフによる消毒スプレーに協力いただきます。
  12. 事前参加申込された方には、チケット類に同封して、チェックシートを送付します。駐車券シリアルNo.、氏名、携帯番号、当日朝の自主検温結果数値、14日以内に海外行ってない、などの内容の記入、チェックを25日の入場前に必ず済ませ、持参ください。第1駐車場、第2駐車場ともに駐車位置で車両から降りる前に回収します。持参を忘れた場合は、乗車したまま、チェックシートを記入、検温を実施します。他の参加者の迷惑になりますので、忘れないようご注意ください。
  13. 検温結果が37.5度以上の場合は、残念ながら参加いただけません。理由、事情の如何を問わず、退出いただきます。その場合、参加費の返金もできませんので、ご了解ください。当日まで、体調管理に留意ください。
  14. 25日朝、駐車誘導のボランティアスタッフは、全員フェースシールド、マスクを装着します。
  15. 出店ショップさんのスタッフも全員フェースシールド、マスクを装着し、店舗ごとに入場制限を実施します。
  16. 25日の会場の休憩テントは増設しますが、テーブルは置かず、いすの数は制限し、距離も取ります。
  17. 開会式、閉会式、トークショーなどは、人を集めないために、横幕で囲ったスタジオテントから、場内放送、FM放送を行います。
  18. ペダルカーレース、集合写真撮影は実施しません。
  19. 子供用エア遊具は設置しません。
  20. チャリティオークション、抽選会も実施しません。
  21. トイレの入場制限も行います。
  22. その他、各参加者どうしの接触、長時間の近距離での交流を避け、こまめな手洗い、消毒など、参加者各自でできる限りの工夫もお願いします。当日、放送による密集、密接を避ける呼びかけに、協力ください。
  23. ミーティング前後の移動中、食事や宿泊先でも、感染防止のための適切な行動をお願いします。
●委員会最終打合せ
10月13〜14日の2日間でチケット類をすべて発送し、10月18日には委員会最終打ち合わせ。参加申込状況の情報共有と最終討議。今年は当日参加はないので、事前申し込み数が最終の参加数となります。2016年以降、年々NDが急増しつつ、昨年までは各地でもNAがかろうじて多かったのですが、とうとう、駐車券発行時の型式別ではNDが最多となりました。昨年の三次(30周年ミーティング)から帰ったNAたちは、大事にしまわれた模様(笑)。
屋外駐車場で、当日朝の駐車時の<チェックシート回収、消毒スプレー><チェックシート忘れ、チェックシート渡し、検温、スプレー>の流れを実際に車も動かしてリハーサル。どのくらい時間がかかるか?なども計測。久しぶりの初モノ尽くし、イレギュラーだらけなので、まあやってみてダメだったら来年に活かすというスタンスで気楽にいこう、で意識統一(笑)。
毎年の最終打ち合わせで恒例の当日券セット(チケット、プログラム、ステッカー、アンケートのホチキス留め)作業も今年は無し(笑)。世間の状況からも、あと1週間の間に、中止決定は無いと思われ、最後の議題は「コンティンジェンシープラン(リスク発生時の対応を定めた事前計画)」の事象に、「凍結/積雪」の項目を加えましょう、というものでした(笑)。あとは週間予報どおりの晴れを祈るのみ。
委員会最終打合せ時点での事前参加申込状況
●10月24日(土)
コマ図:20台(2019年17台、2018年21台、2017年22台、2016年26台)

●10月25日(日)
ミーティング:大人計1,375名=一般1,267名(マツダ6名含む)+ショップ92名+プレス16名
(昨年の事前申込:1,738名(最終2,200名))
ショップ出店:18店舗+ケバブ出店
ボランティアスタッフ:委員含め73名(2019年84名)
ボランティア車両:ロードスター55台+他車5台
ロードスター数:合計853台(2019年1,167台)
 第1駐車場:625台
 第2駐車場:208台
 ショップデモ車:20台
【参考】駐車券発行時の型式ごと台数:NA 268台、NB 138台、NC 117台、ND 288台
(2019年NA 400台、NB 234台、NC 144台、ND 365台)
軽井沢はスタッフも楽しみます。
軽井沢ミーティングは、単一車種で毎年実施するイベントとしては世界最大規模。でも、主催はマツダでもなく、大きな会社でもありません。関東圏のクラブ他有志19名による「軽井沢ミーティング実行委員会」の主催です。毎年お伝えしてますが、RCOJの主催ではありません。問い合わせや参加申込の窓口をフルタイムで運営するために、RCOJ事務局が委員会からその業務を受託しています。
委員会では軽井沢ミーティングの規模を大きくすることを目指してきたわけではありません。開催についての告知宣伝は、RCOJ会報とホームページ以外ではほとんどしていません。当日のボランティアも含め、参加者といっしょに自分たちも楽しむ場を作り続けること、その目的のために重ねてきた改善が、結果として参加者の増加につながって来たと思っています。もちろん、ロードスターを継続生産してきたマツダのおかげでもあります。ユーザーとの交流で得たものが次のモデルに活かされてきたこともその要因です。
実行委員(2020年は20名)は、各々が担当業務のリーダーとなり、当日はそれぞれの委員の仲間や一般参加者のボランティアスタッフの協力を得て軽井沢ミーティングが運営されているのです。
これも何度もお伝えしてきましたが、軽井沢ミーティングでは、実行委員も含めすべてのスタッフが一般参加者と同じ参加費を払ってます。もちろん委員やスタッフに人件費が払われることは一切ありません。日曜早朝の駐車誘導ボランティアには駐車枠が確保され、朝食としておにぎり2個とお茶と、ボランティア缶バッヂが配られます。仕事で来ているわけではないからこそ、委員もスタッフも一般参加者と同じように楽しめるのです。一般参加者より早起きしてちょっとだけ眠いスタッフの元気の源&報酬は、参加者からの「楽しかったです。」「お疲れさま。」というひと声と笑顔、そしてミーティングを一緒に創っているという自負です。
2020実行委員会 50音順 カッコ内は主担当
9605133 大川恵一(1P場内誘導駐車)、0510010 大古哲生(1P場内誘導駐車、ボランティア監督)、0005027 岡田直紀(1P場内誘導駐車)、9706004 加藤誠(コマ図)、9604284 小池清隆(コマ図、2P入口誘導、本部救急)、9809022 川本裕之(例年はホテルチェックイン 欠席)、0507007 小林理沙(例年はショップ対応 欠席)、1607007 五味俊夫(1P入口路上プリンス通り側)、9612025 古山英洋(会場レイアウト全般、第2ゲート受付)、0804007 佐藤陽介(1P入口路上碓氷峠側)、9704012 新藤日出雄(本部業務)、9606031 杉木敏治(2P入口)、1004010 高木亮佑(1P入口路上プリンス通り側)、9605117 高橋優一(会場レイアウト全般、第1ゲート受付)、0404007 中嶋幸夫(例年2P入口 欠席)、1204002 奈良輪康弘(1P場内誘導駐車)、9605008 浜島秀和(司会)、1507013 松島輝秋(ショップ対応、1P内チェックシート回収)、事務局 水落正典(事務局、進行全体)、9605054 吉田雅彦(司会サブ、本部)
2020運営協力スタッフ(敬称略順不同)
同じ参加費を払って、実行委員のもとで業務分担しつつ、全員が他の業務にも協力します。彼らボランティアスタッフにも支えられて、軽井沢ミーティングが成り立っています。皆、ロードスターを愛する仲間です。ちょっと早起きして来てくれる当日朝の駐車場誘導スタッフは黄色のビブス(メッシュのベスト)を着用しています。「おつかれさまで〜す」のひと声で、みんなしあわせになれます。2011年から新たに「ボランティア缶バッヂ」を製作配布しています。これは、ボランティアの皆さんへの感謝の気持ちと、本人が誇りに思えるような参加証として作っています。ボランティアとして参加するたびに勲章のように胸や帽子に増えて行くよう、毎年デザインを変えて製作しています。
●日曜の駐車誘導ボランティアはここ数年、経験者とその紹介者のみで運営しています。早起きの分、第一駐車場に専用スペースが用意されます。2021は、久しぶりに新規の一般募集も実施予定。RCOJメンバーで新たにボランティア参加希望の方は、一般応募が始まる前の2021年1月中に事務局まで連絡ください。ただし、希望者全員がボランティア参加できるとは限りませんのでご了解を。
※コマ図:高山悌二、河村吉架、小池つる子
※日曜場内PA:西原喜美雄(リンクス)
※日曜受付:高橋亮馬、福本修也、横沢慎一
※駐車誘導:天沼重明、飯島利彦、岩田紘幸、川端博昌、正田哲雄、瀬下亨一、高田光隆、高田悠平、田谷野寛之、中沢茂、中村伸司、星野大知、森下康憲、水村哲、金田拓也、熊倉真顕、坂本聡、外山博章、山崎浩之、秋元秀行、岩田靖史、上田良平、太田寿一郎、片居木康成、菊地太郎、小林耕史、齋藤誠、佐藤弘幸、雫石將太、白根宏希、大矢梢、瀬端宏之、手塚正臣、富田佳光、奈良輪純菜、西川佳男、長谷川浪次郎、長谷川百合子、松木信頼、松島若葉、山口宗則、山本正人、吉野伸好、斎藤茂樹、杉本学、中山雅
その他、当日手伝ってくれたボランティアスタッフの方々
他の参加者の楽しみのために動くことも楽しんでくれました。おつかれさまでした&ありがとうございました。
10月24日(土) 晴れ
●コマ図ラリー
スキー場駐車場からスタート、軽井沢近辺の気持ちいい道のドライブ、景観やクイズで楽しみ、またス戻ってくるコマ図ラリー。小池さん、加藤くん、高山さんらが毎年新しくコースを設定してくれます。ここから、対策もいろいろ実践。スタッフはマスクとフェースガード装着して受付対応。当日参加7台を含め全部で27台が参加しました。見事1位は、30th車で参加した所夫妻。おめでとう!


●会場準備あれこれ
土曜の天気予報は晴れ、日曜の予報も晴れ。でも気温は低め。世田谷を6時に出たのに、関越道は自然渋滞。朝8時30分頃到着時の気温は4℃。会場には高橋委員長、息子の亮馬くん、古山くん、横沢くんらと共にレイアウトの確認。
今年のテントは大型休憩テントは増やし、大中小3種類31張り。おなじみのダスキンレントオール高崎ステーションさんが、全テント設営。お祝い寄せ書きタペストリーと純正復刻部品のテントを除き、休憩用の大テント内には、すべて駐車場に向けて、椅子のみを1m間隔で設置。平和式典会場のよう(苦笑)。
テント内に展示予定だった100周年記念特別仕様車は、密対策にもなるし、と、青空展示にすることを決定。
第1駐車場のパイロン立てや、ショップエリアの封鎖ロープ、サイン看板類の整理確認など、それぞれの担当部分を準備。「おんなじ車がたくさんいるけど、あれは何?」という新幹線の乗客の疑問に答えるために今年も新幹線側の柵に横断幕「マツダロードスターファンミーティング」も掲示。
毎年、PA担当で昨年の三次の30周年ミーティングの音響関係も全部おまかせした西原くんは京都からの中央道の渋滞にはまって夕方到着。お疲れさまです。ありがとうございます。
今年は使わないことにした第2駐車場の西側(通称2Pウエスト)のパイロンとロープ作業は無し。その分早く終了して、17時前にスタッフはホテルに向かいました。


●コテージ泊
例年なら、前夜祭があってまだバタバタしている時間帯(19〜21時)に、すでに前泊スタッフはコテージで少人数でのんびりまったり。23時までにはほとんどが就寝。飲みすぎることもなく、健康的でいいかも、の声も。翌朝の寝坊もなかったよう(笑)。
10月25日(日) 今年もまたピーカン、晴れ!
朝6時前。例年ならフロントできゅうりを受け取って積んで会場に行く時間ですが、今年はチャリティきゅうり配布も断念。復活の日を待ちましょう。
前日にテント内のテーブルをテント外側周囲に並べ、中を囲ってお店にする配置は決めておいたRCOJブースでビアンテから商品をおろしている間に、ショップ、ボランティアが続々入場。ゲートで今年ショップ対応してくれたのは松島夫妻。今年からの実行委員。土曜のショップ名掲示から始まる初の持ち場でしたが、頑張ってくれて、そのあとは駐車誘導の中の要職も。ありがとう。
6時半には100th車とともにマツダの森くんも到着。青空展示に賛同してくれ、位置を決めたあとは、きれいに拭きあげてました。純正復刻パーツはマツダ西岡さんが展示。その隣には100周年お祝い寄せ書きタペストリーを2枚設置。閉会時にはきっちり埋まってました。広島か横浜サンタ時にでも、マツダに寄贈したいと思います。7時からはボランティアミーティング。出張の中山CD、斎藤主査、山口宗さんがいつもどおり?揃って「軽井沢の醍醐味」と呼ぶ、ボランティア参加。初参加の杉本くんも参加。高橋委員長のボランティアへの感謝の挨拶、実行委員大古くんの仕切りでそれぞれの持ち場の確認〜打合せ。ビブスと、フェースシールドと、手袋も配布。唯一の報酬=おにぎり2個とお茶の朝食で束の間の休息。昨年の入り口変更以上に、今年はたくさんのイレギュラーな対策で、説明と理解不足は否めず。でも、大きな問題なく入場が終了したのは経験のなせる技。
7時30分までの間、今年は18店舗のショップさんの入場時間。共に「軽井沢」を創ってきた仲間も、一部は感染症理由で欠席。来年はまた来てください。遅刻もなく、協力感謝です。昨年に引き続き、ケバブ屋さんのキッチンカーも出店。今年はインドカレーのキッチンカーも登場。実は最後に一食いただいて後泊のコテージでひとりで食べましたが、めっちゃうまかった。来年はあったかいのをいただきます。
RCOJブースの商品おろしと展示位置がやっと自分の中で決まった頃、委員のトランシーバーに委員長の秒読みが流れ、8時ジャスト、まず第1駐車場のゲートオープン。3列で入ってくる車たちを見て、なんだか泣きそうになりました。昨年の三次でもそんなことはなかったのに(苦笑)。三次は肉体的疲れはあったけれど、今年は、それだけ心身ともに疲れたということだなあ、としみじみ。
渋滞削減のため時間差をつけて、8:20からは第2駐車場の入場開始。第2駐車場側ゲート(2ゲート)の受付テントでは、例年、駐車券、チケット、切符や領収書などのチェックに、当日券の販売、クレデンシャルケースの販売、と人と手間がたっぷり必要で、人どうしの接触も密。今年は、スタッフのリスクを避けるためにも、チケットの目視チェックのみ。クレデンシャルケースは募金箱を設置して無人販売としました。2ゲートと本部のテントでチャリティ販売したクレデンシャルケースは650個以上が出ました。
8:40頃、第二駐車場に自車を入れた9806018片桐美鈴さんと岸田順子さんが到着。RCOJブースの商品陳列が加速しました。


10時から開会式。実行委員の浜島くんが赤の革ジャンと白ジーンズの100周年車カラーリング(笑)で司会進行。お疲れさまです。委員長のあいさつは最初は計画どおり、目隠しテント内で始めましたが、本部まわりに参加者が集まることもなかったので、外に出て100周年車のそばに立ってご挨拶。その後の、マツダスタッフ紹介、注意事項を伝える間も、集まりすぎて密になることもありませんでした。当日、場内では一人としてマスクをしてない人は見かけませんでした。そして、後述の入店待ち行列に並んでいるときの前後の自然な距離空けも、とやかく言わなくてもルールは守ろうとしてくれる、ロードスター仲間ならではの自然なモラル?ほんとに「いいひとたち」だなあ、と再認識できた1日でもありました。ちなみに平均年齢は46.1歳でした。いいおとなでもあります。


開会式あいさつが終了と共にショッピングストリートも開場。入場規制のロープは、委員とボランティアスタッフと、近くの参加者、ショップスタッフも協力して、一斉に外してかたづけも終了。今年のRCOJテントは本部テントとケバブ屋さんの間。
今回は、お店風にしたので、片桐美鈴さんと岸田順子さんはレジに専念。ときどき他のメンバーもサポートしてくれてありがたいかぎり。9806017片桐博也さんが、ブース入り口での人数制限とRCOJ籏をバックにメンバー撮影を担当してくれました。店内6人の人数制限にしたブースは、ショップオープン後すぐに、入り口から長い入店待ち列が…(苦笑)。昨年のオープン直後のテントまわりの3重の人だかりが思い出されます。できた行列を見た参加者のあいだで「なんの行列?」「弁当じゃん?」「RCOJってそんな人気?」という会話もあったよう?(笑)。行列は昼過ぎまで途切れず、カレンダーやTシャツ、そして旬?のマイバッグがたくさんでました。たくさん作ってきてよかったです。ロードスター絵馬も人気でしたが、そこで願い事を書いてテントに張ったロープに下げて行く人はいませんでした。きっと、お守りがわりに車に積まれるのでしょう。たくさん願い事がかないますように。交通安全も。
いつもなら、軽井沢の象徴、5歳迄のお子様によるペダルカーレースもなく、11時まで、静かな時間。これはこれでいい感じでした。
11時からのトーク第一部は、まずは純正復刻部品の担当、西岡さんの説明から。持参展示していたのはスカッフプレート。今回来れなかった、伏見さんからの解説。

<ステンレス製スカッフプレート、復刻に向け開発中>
RCOJの皆さん、レストアサービス事務局の伏見です。コロナ禍で秋の開催となった軽井沢ミーティングが無事終わったのも束の間、本格的に寒くなってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。今回は、久々の大物復刻部品として開発中のステンレス製スカッフプレートをご紹介します。
我々がレストアにてお受けした車両のスカッフプレートは殆どがステンレス製です。擦り傷や凹みが見受けられる状態で、交換できればと考え開発に踏み切りました。現在の弊社の製品ではオールステンレス製が無いため、発注先として金属加工業者や試作サプライヤーに打診するところから始めました。また、オリジナルの表面仕上げであるヘアラインも汎用品が無いことが判り、専用品を製造できることも選定条件に加え、1年半かけてようやく現在のサプライヤーにお願いする事となりました。開発中には、製品の端末部において、折り曲げの見栄えやバリやエッジでの怪我への配慮など、現在には無い開発に手間取ってしまいましたが、ようやく市販への目途が立ちました。
乗り込む際にいつも目にする場所だけに、交換されることでリフレッシュ効果が期待できると考えております。商品は世界共通で供給できるように、3種類の車名ステッカーを同梱する予定ですので、お好みで海外仕様にする事が出来ます。
伏見亮 マツダ(株)レストアサービス事務局
Classic Mazdaのホームページ

100周年記念全車種を担当した中山CDからは100周年への想い、斎藤主査、山口宗さん(連載中)、杉本くんによる、ロードスターの魅力論。山口宗さんは今回、横浜から平井主査が寄贈した広報車Vスペで来場。その魅力を語ってました。
お昼どき恒例の集合写真撮影も今年は無し。熊野皇大神社の神主、水澤さんによる祓串(はらいくし)でのお祓いもお休みしましたが、ありがたいことに、なんと9年連続晴れ。11月には実行委員会でお礼参りに行きます。
場内では、愛車の前にいすを出してひなたぼっこでくつろぐシーンがたくさん。その中に、今年は光岡の卑弥呼も参加。駐車枠2つ占有してました(苦笑)。
午後のトークはマツダゲストへの質問箱に入った、参加者からの質問など。司会の浜島くんが読み上げ、答えていく形。裏話もあったはず。浜島くん、イレギュラーな1日の司会進行お疲れさまでした。
例年は小一時間かかるチャリティオークション&抽選会がないため、14時には、高橋委員長恒例の「家に帰るまでがミーティングです」の締めのあいさつを聴きながら、無事終了した嬉しさと、いろいろな準備を思い出し、またグッときてしまいました。
今年は、マスクで口元は見えないけれど、目が笑っている笑顔にたくさん逢えました。


かたづけは着々。石井自動車石井さんには、昨年に引き続き、パイロン運搬用軽トラと巡回用自転車1台を貸してもらいました。帰りは、看板パネル類も持ち帰ってもらいました。反省会時に引き上げるか、一年保管を依頼するか、検討中。なんにせよ軽トラは来年もお願いします。
終わって数日、いろんなところから聞こえてくる「やってくれてよかった」「行けてよかった」「楽しかった」「来年も行きたい」という声に癒されながら、「来年5月は半年後だからすぐだね」という声に、そっかもう時間もないのね、と苦笑。
2021年の軽井沢は、5月29〜30日の開催となります。委員会では11月7日に反省会&2021の第一回打ち合わせを実施。ここを書いている今日(10月30日)時点では、まだ確定案内はできませんが、2021年5月は、今回とさほど状況が変わっていないことを想定しています。であれば、同じやり方で改善して開催すればよいはず。駐車枠数は元に戻して合計1,000台とするかも。エア遊具が復活(はなさそうですが)すると減りますが。今年同様、駐車券は2021年2月中旬から4月下旬の間に、往復はがきでの応募となり、1000台を超える場合は抽選。その後、駐車券当選の車両で来場する人のみ、参加申込を受付ます。たぶん2021年も当日参加はできないかと。これらの詳細は、4月までの実行委員会の打合せで継続検討します。28年、ひとつひとつ改善してきました。皆さんの協力に感謝です。ご意見、提案等ありましたら、事務局まで連絡ください。軽井沢ミーティングは、今までもこれからも参加者みんなで、創り続けます。ちなみに2022年は30回記念です。
2021年も軽井沢で、「笑顔。逢える。」




マナー再考
今年も、軽井沢住民の方から直接のクレームはありませんでした。また、今年は土曜も日曜も、会場付近で、大きな排気音を響かせる車両もなかったようです。警察署への事後の挨拶(連絡)でも、通報や苦情は一件もなかったとのこと。よかったです。参加者みんなが、軽井沢ミーティングの継続を願っていると思います。その継続のために実行委員会が20数年積み重ねてきた試行錯誤に、今年は感染症対策も加わりました。不本意、苦渋であっても、すべては継続のために、検討と判断をしてきました。継続することが社会的使命とまで思えたりしています。まわりの方々が迷惑と感じることが起きれば、継続は危うくなります。ミーティングだけではありません。このクルマと仲間のイメージを下げてしまいます。これを機に、また皆で考え続けたいと思います。
訃報
9月下旬に、RCOJメンバーの娘さんから「父にハガキが届いていて…」と電話がありました。ハガキは、第2駐車場の駐車券でした。9月16日に亡くなられたとのこと。駐車券を発送した日でした。「言いにくいんですが、コロナでした。持病があったので。」とのこと。享年61歳。お名前は伏せます。昨年購入したNDで三次にもでかけ、ほんとなら今回、第2駐車場に来て楽しんだはずの仲間が、実際にコロナで…と聞くと、いろいろ考えさせられます。ご冥福をお祈りします。